在京民放5局(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)は、各局がインターネットに接続したテレビから収集している視聴データの活用を共同で検討しています。
今回の「5局まとめて設定」の原型となる仕組みや考え方については、2022年3月4日開催の総務省「放送分野の視聴データの活用とプライバシー保護の在り方に関する検討会」(総務省検討会)で説明しました。総務省検討会で示した説明資料(p8)に記載された非特定視聴データを取り扱うα社が、TVer Technologies社です。
資料と「5局まとめて設定」の運用で異なる点は、TVer Technologies社で5局の非特定視聴データを集約していないところです。
5局が利用する
リンクキーの安全性
「5局まとめて設定」では、5局が委託したTVer Technologies社が発行するリンクキー(同じテレビの視聴データであることを判定できるようにするID)をテレビのメモリに書き込みます。この書き込みについて総務省検討会で個人情報保護委員会は「提供先が個人情報として取得することが想定されているケースにはあたらない」との判断を示しています。また、メモリに書き込むリンクキーは定期的に更新し、安全性を確保しています。
TVer Technologies社の
セキュリティ
TVer Technologies社は、在京民放5局が出資するTVer社の100%子会社で、5局はリンクキーの発行や管理、運用を委託しています。TVer Technologies社は情報セキュリティに関して、第三者の監査を受けるほか、社内に設けた情報セキュリティ委員会を通じて5局に定期報告をしています。
TVer IDと紐づいた
視聴データの外部提供
TVer IDと紐づいた視聴データをTVer社から外部に提供することに関して、TVer社はプライバシーポリシーで視聴者の同意を取得しています。今のところTVer社から放送局に視聴データは提供されていません。将来提供される場合は、「5局まとめて設定」サイトなどでお知らせします。
5局からTVerへの
視聴データ提供
視聴者がTVerリンク「5局まとめて設定」に同意すると5局の視聴データがTVer社に提供されます。それまでTVerリンクしていなかった局の視聴データは同意した時点から提供が始まり、同意以前まで遡って5局の視聴データが提供されることはありません。
視聴データ取り扱いに
関する各種ルール
放送局がインターネットに接続したテレビから収集している視聴データの取り扱いに関するルールは、以下のリンク先でご確認下さい。
- 総務省
放送受信者等の個人情報保護に関するガイドライン:
本文解説 - 一般財団法人 放送セキュリティセンター
放送分野の個人情報保護に関する認定団体指針 - 視聴関連情報の取扱いに関する協議会
オプトアウト方式で取得する非特定視聴履歴の取扱いに関するプラクティス - 一般社団法人 日本民間放送連盟
視聴データの取り扱いに関する基本的考え方